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判例クッキング
〜世の中の身近な出来事を料理していきます〜

プロローグ
税理士の菅野です。

私が思いますところ、これからは「裁判」がドンドン増えてくると予想されます。何故か?
雪印の事件でも日ハムの事件でも大企業が起こした不祥事です。
では、何故大企業がこのような事件を起こしたのか?多分、資本主義の限界がやってきたように思います。
戦後、働き続けた日本人がたどり着いたのは、効率・利益重視であります。
しかし、残念ながら人間は元々単細胞のアメーバとDNAはあまり変わらないらしいのです。
ようはキャパ(容量)の問題でしょうが、
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裁量権について(T)』 タクシー運転手の1日当たりの走行距離制限について  2013/08

ある日、某所からタクシーに乗り、家までと運転手さんに言ったら、「そこなら大丈夫です。走行距離をオーバーしていませんので」と言われた。
その時は、気にも止めず、タクシー業界の *1業界用語(?)かと思いやり過ごした。

ところが、今回、運送会社「名古屋エムケイ」が、中部運輸局の定めた上限を超えた乗務を認めるように訴えた。
名古屋地裁の裁判長は、「中部運輸局の距離制限は、裁量権の乱用で、違法」だと述べた。

さて、この「裁量権」という言葉を *2辞書でひくと、
  • 裁量権・・・「法律で認められた、行政権の一定の範囲内での判断、あるいは行為の選択の自由。」
    そこから「自由裁量」という言葉に興味を持った
  • 自由裁量・・・「法の解釈適用などに行政庁自由な判断が認められる裁量行為」と書いてある



*1:業界用語・・・ある特定の業界の中だけで通用することば
*2:辞書・・・広辞苑第六版 新村出編 岩波書店




〜判例バックナンバー〜
第二十九回 『見解の相違とは・・・』
第二十八回 『外れ馬券は、経費になるか?』
第二十七回 『凶器について・・・自転車同士衝突』
第二十六回 『薬の販売とインターネット』
第二十五回 『裁判員制度のその後 -過失について-』
第二十四回 『逆転無罪−著作権法違反幇助って何?V』
第二十三回 『逆転無罪−著作権法違反幇助って何?U』
第二十二回 『逆転無罪−著作権法違反幇助って何?T』
第二十一回 『裁判員制度についてX』(PART4)
第二十回 『裁判員制度についてW』(PART4)
第十九回 『裁判員制度についてV』(PART3)
第十八回 『裁判員制度についてU』(PART2)
第十七回 『ロス事件について、裁判員制度についてT』(PART1)
第十六回 『著しく低い価額 W』(PART4)
第十五回 『著しく低い価額 V』(PART3)
第十四回 『著しく低い価額 U』(PART2)
第十三回 『著しく低い価額』(PART1)
第十二回 『電子申告・住基ネット問題について』
第十一回 『歯科技工は、製造業か?サービス業か?』(PART3)
第十回 『歯科技工は、製造業か?サービス業か?』(PART2)
第九回 『歯科技工は、製造業か?サービス業か?』(PART1)
第八回 『合法か違法か?』(ライブドア vs フジテレビ)
第七回 『一太郎』・『花子』が販売禁止に!
第六回 『一時所得』 と 『給与所得』〜Part 2〜
第五回 『給与所得』(塩)?『一時所得』(砂糖)?
第四回 『納税者と国税側との意識のズレ』
第三回 『税金裁判はなぜ起こる』
第二回 『常識について』
第一回 交通事故問題