小川善 - 木は友達 –
みなさんこんにちは!e-yan通信部です☆
クリスマスはいかがお過ごしでしょうか?
冬も本番となり、ますます寒くなってきましたね。
インフルエンザが流行ってきているようなので、お体にはくれぐれも気をつけましょう!
さて、今回の取材に行ってまいりましたのは……
この写真からなんとなくお分かりいただけますでしょうか?
「材木」の販売を中心にお仕事をなさっている『株式会社 小川善』さんです。
材木の販売が中心といっても、最近ではお客様のニーズに応えて、住宅設備機器の販売、新築増改築の工事業務、不動産の仲介業務、不動産の賃貸業務など、幅広い業務を手がけておられます。
現在の代表取締役の小川進也さんの曽祖父、小川善四郎さんの名前の「善」を受け継ぎ、現在の社名、「小川善」に至ったそうです。
創業が明治43年の老舗の企業さんです!
時には寺社仏閣などの高価で価値ある材木を扱うこともあるそうです。
木材の販売といっても、ピンとこない方もいるかと思います。
そこで、少し詳しく説明したいと思います!
まず、木材の販売の流れってどうなっているか知っていますか?
取材するまでは、私たちは材木屋さんといったら、自分たちの所有している山から材木を伐り、直接お客さんに販売する、という仕事だと思っていましたが、実は違いました。
日本中から材木が集まる「市場」というものが定期的に開かれ、そこで材木を購入し、製材した上でお客様のもとに届ける、というシステムが木材の販売の基本的な流れです。
昔の、材木がよく売れた時代は、「市日」というのがあり、その日にみんなが買いに行き、オークションをしていたそうですが、今は基本的に材木は値段が決まっており、欲しい木材を欲しいときにいるだけ買う、というシステムに変わっているのだそうです。
寺社仏閣などに使われる高価な材木の場合は、宮大工さんと一緒に競り市に行き、目利きをして買うのだそうです。
さてさっそくですがここで、小川善代表取締役の小川進也さんとのQ&Aにうつりたいと思います!
Q. | この仕事で楽しいことややりがいを教えてください。 |
A. | 自分が買った材料で良い家やお寺が建つことですね。その都度打ち合わせして、完成したものを見るのは本当に楽しく、嬉しいです。 |
Q. | 木の良さを教えてください。 |
A. | 日本の風土に合っていることです。あと肌触りが良いですね。それに再生利用もできますし、なんといっても鉄筋コンクリートとは違い温かみがありますよね。鉄筋やコンクリートの家は呼吸してない感じがします。 |
Q. | 人気の木材を教えてください。 |
A. | 用途によって決まるので、これにはこの木材、これにはこれっていう風に大体決まってるんですよ。だからこれが人気、というのはないですね。でも節が少ない木材ほど良い木材といえますね。値段も高価ですし。 |
「木は友達だ。」とおっしゃる小川さんは製材された木材を見るだけ、木材のにおいを嗅ぐだけでなんとその木の種類がわかります!すごいです!
一見なんの木かわからないコレ…
これ実はアメリカの杉(レッドシダー)なんです。
においを嗅ぐと、日本の杉とは全く違う、独特な香りがするのですよ~
ここで、取材班のメンバーの、「森林伐採」体験談を紹介したいと思います。
宮脇: | 実は私は一度、生駒山の森林伐採ボランティアに参加したことがあります。 |
塚本: | え、森林伐採って、環境に悪いんじゃないですか!? |
小川さん: | いや、木も適当に間引いていかないと、逆に山が荒れるんですよね。だから木を適度に伐採することは、森林を守ることにもなるんです。 |
塚本: | へぇーーーそうなんですね!知らなかった!! |
宮脇: | 実際に里山に入り込み、ヒノキの間伐作業をしてきました。高さ約20メートル、幹の太さが30センチメートルほどのヒノキにのこぎりでギコギコ。作業前はあっさりと切り倒せそうだなーと思っていましたがそれは大きな間違い!のこぎりを何度ギコギコさせてもなかなか切れない!たった1センチ切り進めるだけでも10分ほどかかりました。
それに木を倒すのも大変! 木の上の方にひもをくくりつけ、3人くらいでひもを引っ張って木を倒します。 これがまた、なかなか倒れてくれないんですよね~。 角度を変えながら何度も引っ張り続けると20メートルもある木がどーーーーーんっっっ!と大きな音を立てて倒れます。 その光景はとてもダイナミック。 思わず「うっわーーー!」と大きな声を出してしまいました。(笑) 初心者ということもあり、1本切り倒すのに5人がかりで約1時間半もかかりました。 プロの方でも1本切り倒すのに2、3人がかりで20~30分ほどかかるそうです。 |
伊藤: | うわ~~、すごく大変そうですね……。 |
小川さん: | 大変な作業ではありますが、日本の木を使ってくれる人やこのように山の手入れをしてくれる人がいるからこそ、国土が守られているんですよね。 |
宮脇さん: | その通りですね。 私も、この体験を経て、山の手入れの大切さを学びました。 |
今回の取材で小川さんと「木」についてお話して、私たち取材陣は木の大切さを再認識しました。
木造は地震に弱い、なんて思ってはいませんか?
そんなことは全くありません。
使い方ひとつで、木造は耐震性に強いものへと変わるのです。
五重塔を知っていますか?
五重塔はほとんど釘を使用していませんが、長い間立派に建っていますよね?
木だけで組み合わせることで、その接合部分が地震の揺れを吸収してくれるのだとか。
釘を一切使わず木を組み立てています!!すごい!!
作業場も見せて頂きました。
木のいい香りがふわ~んと漂っています。すごく癒されます♪
木をスライスする機械、木を切る機械、木を曲げる機械など、いろんな機械がいっぱいです!
私たち取材陣も、興味津々!
鉄筋コンクリートにありふれた日常に生きている私たちが「木」について考えることは、ほとんどありませんでしたが、今回の取材を機に、木をみると、なんだか親しみを感じるようになりました!
木の良さを、もっともっとみなさんに知ってほしいです!
みなさんも木と友達になりましょう☆
そして最後に、今回取材させて頂いた「小川善」さん、本当にありがとうございました!!
取材先:
株式会社 小川善 http://www.ogawazen.jp/
〒577-0065 大阪府東大阪市高井田中1-7-20
TEL 06-6782-1771(代表)
代表取締役 小川 進也
(東大阪バーチャルシティ会員企業)
取材スタッフ:
近畿大学 総合社会学部3回生 宮脇沙耶
近畿大学 総合社会学部2回生 塚本心
近畿大学 総合社会学部2回生 伊藤遙香
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