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イケダメタル工業~モノづくりとヒトづくり~

公開日: : 最終更新日:2016/01/25 地元企業への取材 , , , ,

 

みなさんこんにちは。e-yan通信部です。

季節の変わり目、もう木枯らし一号が吹きましたね。風邪を引かれている方も多いと思いますが体調には気をつけましょう。

 

今回はものづくりの町、東大阪の若江東町にある「イケダメタル工業株式会社」さんに伺いました。

 

イケダメタルさんでは幅広い技術で服の金具や自動車の部品、文具などを製造しています。そして、こういった部品(金型)は400~500種類もあります。

なんだか想像しにくいというか、想像できない数です。でもそれだけの種類の金型が使われているわけですからね。いや~恐るべきものづくり。

 

 

1

 

 

そして今回、お話を聞かせていただいたのは代表取締役社長の湯川さん(右)と常務取締役の長尾さん(左)です。自社に対する思いやものづくりに対する思いをお話しいただきました。

 

 

・イケダメタル工業の特徴

イケダメタルさんでは自社で製品を初めから最後まで作っています。自分たちで設計から加工、納品ができるためすごくやりがいがあるとおっしゃられていました。まるでわが子を育てているような感じだと思いました。

 

・海外のものづくりに対する思い

近年、中国や東アジアの工場では低コスト・大量生産が可能です。そのため日本の企業からすればライバルといったところです。しかし、こちらはものづくりの本場。精密で質の良い部品が作れます。と言いたいですが簡単にはいかず、常に時代は変わるもの。

湯川社長が「変わる環境に対して柔軟に対応できるようにアンテナを張らなければならない、自分たちも生き残るために模索中です」とおっしゃられていました。

だからこそ、イケダメタルさんでは「他国に対抗できる商品を創る」ということを信条にしています。

 

 

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・技術の幅の広げ方

イケダメタルさんでは当初溶接や加工などを外注していましたが、自分たちで見よう見まねでやってみようということになり技術の幅を広げていました。

また、最近自動車部品の依頼があり当初イケダメタルとしてはその部品を製造する技術がないので断っていたが、長尾さんの絶対に作ってみせるという情熱により無理と思われていた製品を作ることができました。このことがイケダメタルさんにとって依頼の幅が広がるとともに新たな技術の獲得にもつながりました。

 

・これからの目標

イケダメタルさんは会社の安定と自社の拡大を目標にしています。どうしても先が見えない中で会社は利益を上げ続けなければいけないので、努力を怠るとすぐに淘汰されてしまいます。そういった意味で自社の安定を図っていきたいという思い。そして東大阪でしか工場を持っていないので他府県に工場を持つことで会社の拡大とそれに伴って利益もあげたい、あげなければいけないという思いがあります。

 

取材後、工場案内をしていただきました。

 

扉を開けると・・・

 

ドドドドドッゴゴゴゴゴッ

ガンガンガンガンガンッッ

 

 

 

 

 

 

 

3

 

 

すごく強そうでたくましい機械。そして独特なにおいが。

これぞまさしくものづくりの工場といった感じです。

機械が「どんどんこい!めっちゃ作るぞ!」と言っています。

 

ここでイケダメタルさん一推しの機械を紹介します。

 

 

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それはこちらのパイプ円周溶接機です。

こちらの機械は日刊工業新聞にも取り上げられた機械です。

なんでも浄水器用パイプの生産数が従来の機械だと120本ですがこの機械だと300本に!

さらに今までは手動でパイプを差し替えていましたがそれが自動化になりました。

なんと賢い機械なんでしょうか・・・。

 

 

ちなみにどのような溶接機かというと

 

 

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こういった円筒にふたをするような溶接をします。

つまり・・・

 

 

6

 

 

この写真の円筒の上部のようになります。

まったく繋ぎ目がわからない高品質な製品を作れる機械です。

 

 

最後に、湯川社長が「人づくりが会社づくり」とおっしゃられました。

なぜなら人手不足と技術の継承問題が深刻化しています。

良い技術を持った工場が人手不足で倒産していき非常にもったいない、さみしいといった思いに駆られるそうです。また技術にマニュアルはないので、自分たちの技術を若い世代に上手く伝えられないといったことにも悩まれています。

イケダメタルさんは、長尾さんの指導のもと、一番効率の良い形で生産やラインを回しています。

材料の受け取りから、発注、プレスの取り付け、若い社員の指導、教育まで多岐にわたっています。

 

 

今回取材を終えて、職人の技術というのは先代から継承されていき、技術は経験と感性によって磨かれていくことを知りました。

また、今の時代デジタル化が進み人手不足を機械の効率化によって補うことも必要ですがその中でも絶対に人の手で行う作業というのは必要だと思いました。

それはものづくりが最後には人の手によって完成させられる温かみのあるものだからです。

 

 

集合写真

 

 

取材を終えて

 

(山中)

ものづくりの現状を生で拝見させていただき決して良い状況であるとは言い難いと感じました。それは、海外企業の台頭や人手不足、技術の継承問題と様々なハードルがある中、必死になって生き残らなければならない、そのために自分たちが生き残れる道はどれなのか、と試行錯誤の日々だと感じました。数年後の未来なんてわかりませんが、今できることを必死になって全うすることが大切だと感じました。

 

(山口)

初めてモノづくりの会社を取材させていただきました。取材前まで、金型とか金具についてどうやってできているのか知りませんでした。溶接したところが全然分からないその技術には本当に感動しました。人間ってすごい、ものづくりってすごいと思いました。新しいことも取り入れながらも、経験や技術を継承していくというバランス。会社も、人もこのバランスが大事だと知ることができました。

 

 

 

取材先:

イケダメタル工業株式会社

〒578-0935 大阪府東大阪市若江東町4丁目1番5号

お問合せ 06-6725-7800(代)

 

代表取締役社長:湯川慎一様

常務取締役:長尾幸宣様

 

HP:http://ikedametal.com/

 

文・写真:

山中浩暉(近畿大学 総合社会学部 2年)

山口智子(近畿大学 総合社会学部 3年)

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