2008年6月の東大阪 NEWS

東大阪市友井3のスーパー「コノミヤ弥刀店」で食品に縫い針を混入させたとして大阪府警捜査1課と布施署は29日、同市小若江1、鮮魚小売業（67）を偽計業務妨害容疑で現行犯逮捕した。同店では2006年4月以降、同様の被害が約20件続いており、府警は余罪を追及する。
調べでは、容疑者は29日午後3時35分ごろ店2階の食料品売り場で、パック入りのサバの切り身に、縫い針（長さ約3.3cm）を混入させた疑い。張り込み中の捜査員が目撃し取り押さえた。
容疑者は、店から約700m離れた商店街で夫らと魚屋を経営。約25年前、スーパー開店に伴って移転したといい「売り上げが悪くなり、憎く思っていた。これまでも肉やパンに針を刺した」と認めている

28日午後2時20分ごろ、東大阪市昭和町の近鉄奈良線瓢箪山駅を通過しようとした上り急行電車（8両編成）に突然非常ブレーキがかかり、緊急停車した。
運転士らが確認したが異常は見つからず、約10分後に運転を再開した。近鉄が原因を調べている。
計43本が運休・部分運休し、118本が最大で約50分遅れ、約2万5000人に影響した

大阪府警河内署は26日夜、強盗の疑いで、大阪府東大阪市の男子高校生（15）ら15～16歳の少年4人を逮捕した。
調べでは、4人は同日午後9時45分ごろ、同市三島2丁目の路上で、路面から約1mの高さにロープを張って同市の男性会社員（33）の自転車を転倒させ、「金を出せ」と脅した上、足でけるなどして現金1000円入りの定期券を奪った疑い。
2人が幅約3mの通りの両端でロープを持って待ち構えた。少年らは「遊ぶ金が欲しかった。ほかにも現場に仲間がいた」と話しているという。
緊急配備中の警察官が現場から約200mの路上で少年らの一部を発見、職務質問すると容疑を認めた。

大阪府の東大阪市立総合病院の医師のミスでがんの発見が遅れ、人工肛門と人工膀胱をつけた生活を余儀なくされたとして慰謝料1500万円の支払いを求めた同市内の男性（63）に対し、市側が医療ミスを認め、1千万円を支払って和解した。市が26日明らかにした。
同病院によると、男性は腹痛などを訴え、消化器科に1999年秋に約1ヶ月、内科に2001年春に約10日間入院。その際、便に血が混じっていたり、がんが疑われたりする検査結果が出たが、担当した30代の女性医師と40代の男性医師は大腸ファイバースコープなどを使った精密検査をせず、それぞれ、すい臓炎、細菌性大腸炎と診断した。
男性はほかの病院で直腸がんと診断され、2002年1月に手術で膀胱などを摘出。昨年8月に市に損害賠償を求めた。病院が当時のカルテを調べ、退職していた医師2人に事情を聴いたところ、異常を見落としたことがわかり、今年5月、東大阪簡裁での調停で和解に応じたという。
波多丈院長は「あってはならない医療ミスで、深くおわびする。すべての医師に指導を徹底し、再発防止に努めたい」としている。

母親の夫による暴力が原因で出生届が出されず、無戸籍となった大阪府内の女性（24）が出産し、2歳と1歳の子どもを無戸籍のまま育てている問題で、女性は25日、子どもたちの戸籍をつくる手続きを出生当時の居住地だった東大阪市役所で行った。法務省が先週、子どもを筆頭者とする独自の戸籍をつくる方針を女性に伝えた。7月1日にも初めて戸籍ができる。
法務省は今後、子ども2人の祖母にあたる女性の母親との面談などを経て、子どもに日本国籍があると認定する方針。手続きを終えた女性は「ようやくここまでたどり着いた。国は、同じように悩む人たちを早く助けてあげてほしい」と話した

車内で硫化水素を発生させ、知人男性を殺害したとして、大阪府警枚岡署は25日、殺人容疑で奈良市左京、無職容疑者（31）を逮捕した。
男性と心中を図ったが、途中で抜け出し、「死なないと男性に後遺症が残る」と、外から粘着テープで目張りしたという。
調べでは、容疑者は同日午前4時半すぎ、東大阪市東豊浦町の国道に止めた車内で硫化水素を発生させ、車外から目張りし、以前に交際していた同府豊中市の会社員男性（31）を殺害した疑い。

東大阪商工会議所（大阪府）はこのほど、11月5・6日に大阪・本町橋のマイドームおおさかで開催する工業見本市「テクノメッセ東大阪2008」への出展者募集を開始した。
見本市は、「ものづくりのまち・東大阪」の最先端の工業製品・技術を一堂に展示し紹介するもので、 昨年は80企業・団体が参加し、11230人が来場している。
今年度は、船場経済倶楽部が主催する産業展と同時開催。相乗効果により、技術力の高さをアピールするとともに、ビジネスチャンスの拡大を狙う。出展申込締切は7月25日。
詳細は、http://www.hocci.or.jp/tech08/index.htmlを参照。

大阪府の財政再建案で補助金削減の方針が示されたことを受け、府内の商工会議所や商工会が人件費の削減や中小企業を支援するセミナーなどの事業縮小に動き始めた。
新規会員勧誘で収入増を図る積極策もみられ、体質強化に躍起となっている。
各商議所などは人件費カットに着手した。東大阪市の東大阪商工会議所は職員給与は維持するものの、賞与は削る。夏は据え置き、冬を削減する計画。昇給は当面見送る。
補助金削減対象となる小規模事業経営支援の事業費約5600万円のうち20～30％を見直す。

伊賀署は6月18日、今年4月に伊賀市内の男性会社員（42）が29万円をだまし取られた振り込め詐欺事件で、使われた口座を開設したとして、東大阪市三ノ瀬、無職（31）を詐欺の疑いで逮捕。
調べによると、容疑者は4月2日午後、東大阪市内にある地方銀行の支店窓口で、他人に売り渡す目的で本人名義の口座を開設し、通帳1通とキャッシュカード1枚をだまし取った疑い。
この口座は、尾鷲市内の男性（33）が計200万円をだまし取られた振り込め詐欺事件にも使用されていたことから、伊賀署と尾鷲署が合同で捜査。口座の名義人である容疑者を割り出し、18日に伊賀署が任意同行を求めて取り調べていた。
調べに対し容疑者は当初、「通帳はどこかに置き忘れた」と容疑を否認していたが、現在は大筋で容疑を認めているという。容疑者は、東大阪市内にある複数の銀行や信用金庫の支店窓口でも口座を開いており、同署では余罪についても追及している

府は16日、東大阪市三島の大阪中央環状線沿いの未利用地に、コンビニエンスストアを備えた「中環東大阪休憩所（北行き）」を新設した。
周辺ではこれまで大型車の駐車スペースを持つ店舗が少なかっただけに、路上駐車による渋滞の解消が期待されている。
休憩所（約2万㎡）は北行き車専用で、24時間利用でき、大型車54台、普通車33台の駐車が可能。府は北部分約400㎡を年間2880万円でセブン―イレブン・ジャパンに賃貸し、賃料を照明代や清掃費など休憩所の維持管理費に充てる。
コンビニ「セブン―イレブン中環東大阪ＰＡ店」にはドライバーに人気のシャツやタオル、地図など計約2500種類の商品が並び、酒類はない。
同社関西ゾーンの渡辺良男・ゾーンマネジャーは「一般道の休憩所への出店は初めて。ドライバーの要望に応えた品ぞろえを目指す」と話す。

大阪府警生野署は16日までに、公然わいせつ容疑で大阪市中央区の無職（61）を逮捕した。
調べでは、容疑者は7日午後1時ごろ、同市生野区の公園で、小学2年の女児らに対し下半身を露出した疑い。
容疑を認め、大阪市東部や大阪府東大阪市で児童を対象とした同様の余罪約50件を自供しているという。

特別養護老人ホームを建設すると偽り、出資金として知人から約800万円をだまし取ったとして、大阪府警捜査2課と河内署は9日、詐欺容疑で、東大阪市菱屋東、無職（44）＝別の詐欺事件で服役中＝、実母の岡山県倉敷市田ノ上、無職（69）ら3人を逮捕した。
容疑者は否認、ほかの2人は認めている。府警は同じ手口でほかに3人から計約400万円を詐取したとみて調べている。
調べでは、容疑者は2004年4月、東大阪市の主婦（33）に「岡山県倉敷市に特養ホームを建てる」と持ち掛け、容疑者ら2人を「準備室の人」と偽って紹介。
「出資すれば年8％の利息が付く」とうそを言い、4回にわたって総額約800万円を詐取した疑い