2009年8月の東大阪 NEWS

大流行が懸念される新型インフルエンザ。大阪府内でも児童生徒らの集団感染が相次ぎ、府教委や各自治体などは25日、学級閉鎖や学童保育の休業などの措置を取ったと発表した。

東大阪市立日新高の3年生1クラスは、25日から4日間、学級閉鎖になった。府教委などによると、同高では20日から補習授業が始まったが、同日夜に生徒1人が発症。25日までに14人が感染して欠席しており、うち、5人が学級閉鎖にした同じクラスだったという。
東大阪市立花園小では、学童保育（43人）を利用する児童1人の感染が24日確認され、ほかの1～3年生22人も発熱で欠席していることから、29日まで5日間の臨時休業を決定。

一方、府立呼吸器・アレルギー医療センター（羽曳野市）は、野外活動に参加した同センターの入院患者や看護師らのうち、8～46歳の8人が感染したと発表。
症状は全員、落ち着いている。この活動は患者らのため毎年夏、宿泊やヨット体験ができる青少年海洋センター（岬町）で開催。同センターでは、ほかの参加者についても健康状態の聞き取り調査を行っている。

府選管は24日、衆院選の府内の期日前投票者数と不在者投票者数が23日現在で22万8331人に上ったと発表した。

「郵政選挙」と呼ばれた2005年の前回衆院選の同時期は14万2422人で、60.3％の大幅増。政権選択を最大の焦点にした選挙戦に関心が高まっていることや、投開票日の30日が夏休み最後の日曜日となる有権者が、行楽に行く前に活用したためではないかと府選管はみている。

内訳は期日前投票が60.3％増の22万7976人（前回14万2177人）、不在者投票が44.8％増の355人（同245人）。前回は小選挙区には導入されていなかった在外投票による期日前・不在者投票は39人。
期日前・不在者投票の増加率が19小選挙区で最も高いのは16区（堺市堺、東、北区）で80.2％増。最も低いのは13区（東大阪市）で25.8％増だった。市町村別でも全43市町村で増加した。
期日前投票は19日から市町村役場などで受け付けており、投票日に仕事やレジャーなどがある場合、宣誓書などを提出すれば投票できる。選挙人名簿の登録地と異なる市区町村などで行う場合は不在者投票となる。

パトカーのフロントガラスをたたき割って警察官の職務を妨げたとして、大阪府警枚岡署は20日、公務執行妨害の疑いで、東大阪市上六万寺町の無職（47）を現行犯逮捕した。容疑を認めているという。
逮捕容疑は20日午前5時半ごろ、同市上六万寺町の自宅前の路上で、金属バットでパトカーのフロントガラスをたたき割り、警察官の職務執行を妨害したとされる。

枚岡署によると、容疑者は金属バットを振り回し、路上で暴れていたため、付近の住民が110番。通報を受けて駆けつけた枚岡署員が職務質問をしようとしたところ、持っていた金属バットでパトカーのフロントガラスをたたき割ったという。
調べに対し、容疑者は「かなり酒を飲み、酔っぱらっていた」などと供述しているという

架空の給与明細書を使い、生活保護費計約770万円を不正受給したとして、大阪府警国際捜査課が、中国籍の同府門真市アルバイト（37）と元妻（39）、同府東大阪市、無職（43）と妻（46）の4被告を詐欺容疑で逮捕、大阪地検が起訴していたことがわかった。
府警によると、2003年8月～今年1月、門真市に対し、実体のない会社の給与明細書を提出して収入を過少申告し、約547万円を詐取。また2007年5月～今年4月、同様の手口で東大阪市から約223万円をだまし取った、とされる。

今年度末までに大阪府立中央図書館（東大阪市）に移転が決まっている国際児童文学館（吹田市）について、府教委は19日、府の戦略本部会議で、建物を撤去した場合、10年間で4億5600万円節減されるとの試算を明らかにした。

府教委によると、移転した場合、運営維持費などの節減額は10年間で6億4300万円。建物の解体などで計1億8700万円かかっても、4億5600万円の節減になるという。
また中央図書館での業務を円滑に行うため、平成22年度から3年間、文学館の研究員を常勤、非常勤で1人ずつ雇用することを決めた。

有権者に次期衆院選への関心を高めてもらおうと、東大阪青年会議所は17日午後7時から、東大阪市永和の市民会館市民ホールで、衆院選大阪13区の立候補予定者を集めた公開討論会を開く。

討論会には立候補を表明している4人が参加する予定で、立候補の動機について語ってもらうほか、福祉や、国防問題などについて政策を発表してもらう。
入場無料。問い合わせは東大阪青年会議所事務局（電）06-6722-4000

8日午前10時35分ごろ、東大阪市菱屋東の市道で、スーパーの駐車場から後ろ向きに出庫したワゴン車が歩行中の無職の女性（82）をはねた。
女性はワゴン車の下敷きになり、駆けつけた消防隊員に救助されたが、まもなく死亡した。

布施署は女性の身元確認を急ぐとともに、自動車運転過失傷害の疑いで、ワゴン車を運転していた大阪市北区中津の自営業（59）を現行犯逮捕、容疑を同過失致死に切り替えて調べている。
同署によると、容疑者は現場のスーパーからショーケースの修理を請け負い、作業を終えて次の仕事先へ向かう途中だった。

7日午後11時15分ごろ、大東市津の辺町の国道170号で、進路変更を繰り返す同府東大阪市の男性会社員（21）のミニバイクを、四条畷署のパトカーが発見し停止を求めた。
会社員は約3.5km逃走し転倒、顔の骨を折るなどのけがをした。
四条畷署によると、会社員は信号無視をしながら逃げた。道交法違反の疑いがあるとみて調べる。

東大阪市議会は定例会最終日の7日の本会議で、会期を17日まで10日間延長することを決めた。

本会議では、公明の市議が延長案への反対討論を行ったが、浅川健造議長が途中で制止。
自民、公明が討論の継続を求める中、多数派の野党が討論終結を確認して採決に持ち込む異例の手続きをたどった。今定例会の延長は2度目。
公明議員団は同日、発言を制止した浅川議長の行為が職権乱用にあたるとし、抗議文を提出した。

最新鋭の泳法撮影システムを備えたイトマンスイミングスクールの新プールが東大阪市に完成し、7日、披露式典が行われた。
同スクール所属で先のローマでの世界選手権男子200m背泳ぎで銀メダルを獲得した入江陵介（近大）が出席した。

全長25mで最深は2.15m。水中などに6台のカメラがあり、映像の解析ができる。
入江は「強化できる環境をもらったので、しっかり鍛えたい」と喜んだ。
また、来年の新規則に合わせた水着で背泳ぎを披露し、「規定が変わっても不利とは思わない。世界のトップに近付けるように自信を持っていきたい」と抱負を口にした。

東大阪市は、市内の中小企業を対象にした今年4～6月期の景況調査を発表した。
現在の景況について「好況」と答えた企業から「不況」と答えた企業を差し引いた指数（DI）は、製造業でマイナス88、非製造業でマイナス87を記録。

ともに平成12年の調査開始以来、過去最低を記録した前期（1～3月）から大きな変動はなく、市モノづくり支援室は「景況回復はまだ先になる」と分析している。
調査は3カ月ごとに年4回実施され、市内に事業所を置く1500社が対象。回答企業は494社で、回答率は32.9％だった。

製造業では、鉄鋼業の景況DIがマイナス100、金属製品業はマイナス92で前期より悪化している。
納入先からの値下げ要請を受けた企業が前期比3ポイント増の33％、競争の激化を感じている企業が同4ポイント増の29％で、売り上げや受注の停滞・減少が続いている企業は86％に上った。

来期の見通しについてのDIはマイナス70で前期より14ポイント改善、来々期の見通しもマイナス61で同19ポイント改善した。
「好転する」と見通す企業は増加したものの、数値全体は低調で中小企業にとっては厳しい状況が続いている。
非製造業では小売業の景況DIは同13ポイント悪化のマイナス94を記録。

各企業では販売単価を下げる傾向が現れており、消費の冷え込みや消費者の低価格志向が経営に影を落としている。

7月31日午後6時35分ごろ、東大阪市下六万寺町の国道170号で、併走していたワゴン車と藤井寺市大井の会社員（25）運転の2人乗りバイクが接触した。
バイクは転倒し、会社員の友人で後部座席に乗っていた藤井寺市大井の女性（20）が頭を強く打ち意識不明の重体。
会社員も顔や胸に重傷を負った。ワゴン車は逃走したが、約1時間後に現場に戻り、府警枚岡署は道交法違反（ひき逃げ）と自動車運転過失致傷の疑いで、運転していた東大阪市旭町の会社員（24）を逮捕した。