2009年6月の東大阪 NEWS

27日 新型インフル タイから帰国の女性感染確認

和歌山県は25日、橋本市在住の大阪樟蔭女子大4回生の女性(21)「が新型インフルエンザに感染していることを確認したと発表した。県内では2人目の感染者。

県によると、女性は18~22日にタイのバンコクへ旅行し、関西国際空港経由で帰国。23日は自宅で過ごし、24日に東大阪市の同大小阪キャンパスへ登校したが、朝から軽い咳や頭痛、悪寒などの症状が出始めたという。
25日に38.9度の発熱と倦怠感も出たため近くの医療機関を受診し、簡易検査でA型陽性の反応が出た。その後、県環境衛生研究センターの遺伝子検査(PCR検査)で感染が分かった。
女性は両親と3人暮らし。現在は治療薬タミフルを投与され、自宅療養しているという。濃厚接触者は女性の両親、女性と同じ大学に通い一緒に旅行した奈良県在住の女性1人で、両親にはタミフルの予防内服を行っているという。

26日 奨学金滞納者3人 給与差し押さえへ

大阪府の出資法人「府育英会」(会長・橋下徹知事)は25日、奨学金などの長期滞納者のうち、支払い能力がありながら返還に応じない3人に対し、給与差し押さえの強制執行を大阪地裁に申し立てた。

府によると、3人は東大阪市の女性会社員(34)、枚方市市の女性団体職員(45)、茨木市の男性会社員(60)。
専門学校在学時に奨学金を借りたり、娘の短大入学に際して入学資金を借りたりするなどしていた。
1人当たりの滞納額は延滞金を含めて約38万5千円~86万5千円で、計168万6千円。

育英会は電話と訪問による督促や強制執行申し立ての予告もしたが、3人は返還に応じなかったという。
奨学金の滞納額は年々増加しており、平成20年度末の滞納者は3万5197人。滞納額は約50億円(前年比約6億円増)でいずれも過去最多となった。

24日 まいど1号 宇宙機構との契約切れで資金難

東大阪宇宙開発協同組合の雷観測衛星「まいど1号」が、危機に直面している。
管制業務を担ってきた宇宙航空研究開発機構との契約が5月末に切れた後、運用資金を工面できないからだ。
現在は、衛星を維持するための最低限の業務を宇宙機構が無償で続け、写真撮影などの活動はすでに中断。
それも3か月が限界で、新たな資金源が確保できないと、まいど1号は今秋にも、活用されないまま地球を回るだけになる恐れがある。

1月23日に打ち上げられたまいど1号は、雷の観測や地球の写真撮影、アマチュア無線利用の通信実験など一通りの実験を5月までに無事、終了した。
同組合は、今後も写真撮影などを続け、約3年の寿命が尽きるまで有効活用する方針だった。
小型衛星は、開発主体が管制室を設けて独自に運用するのが原則で、まいど1号とともに打ち上げられたほかの小型衛星6基などもそのように運用されている。

しかし、同組合は自前の管制室がなく、開発に協力した大阪府立大も一部の実験を行うだけで、管制業務は宇宙機構に任されてきた。
活動を続けるためには、同組合が大阪府大などと協力して独自に管制を行うのが筋だが、同組合は態勢を整えられなかった。
今後、運用を外部に委託すると、月約150万円の費用が必要というが、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から得た総額7億円の研究開発費用はすでに底をついている。
宇宙機構の担当者は「当初の運用を支援するという約束で管制を担当し、組合側の運用態勢が整うのを待ってきた」と話す。
組合側の懇願に応じて、今は自腹で最低限の運用をし、費用がかさむ写真撮影などは行っていないが、そうした支援も費用や人繰りの関係で3か月が限度という。

24日 第二阪奈有料道路利用低迷、無料開放10年延期も

東大阪市と奈良市を結ぶ「第二阪奈有料道路」(全長13.4km)の利用台数が、当初の計画見込みより低迷している。
ガソリン代の高騰や若年層の車離れなどが影響し、昨年度の利用状況は計画の77.5%にとどまった。
返済に伴う借入金は約150億4000万円に上っており、2027年に予定している無料開放が10年延期される可能性が出てきた。

第二阪奈は1997年4月に供用を開始。県道路公社と大阪府道路公社が管理する有料道路で、普通車の場合、全区間の料金は800円。
総工費2336億円のうち、奈良分は1099億円、大阪分は1237億円で、2027年4月までの30年間で返済し、その後は無料開放する計画。

しかし、1997~2008年度の12年間で、利用実績が計画台数を上回ったのは1998~2001年度の4年間だけ。
2002年度以降は計画台数を下回り、2007年度は計画の1521万2835台に対し、利用実績は1274万5684台で達成率は83.8%だった。
さらに2008年度はガソリンの高騰などで、達成率は過去最低の77.5%に落ち込んだ。

24日 偽造乗車カード使用容疑で男2人逮捕

大阪市営地下鉄の駅など5府県で昨年末以降、プリペイド式磁気カード「スルッとKANSAI」の偽造品数百枚が見つかった事件で、大阪府警捜査2課が不正作出支払用カード電磁的記録供用容疑などで韓国籍の無職の男(53)=東大阪市足代北=ら2人を逮捕していたことが24日、分かった。府警は、背後に偽造グループが存在するとみて捜査を進めている。
府警などによると、2人は今年1~3月、大阪市内の市営地下鉄の駅で、偽造カードで1日乗車券や子供用の切符を複数枚購入した疑いが持たれている。

22日 大阪検定に6400人受験

「現在の大阪城天守閣は何代目?」「近代漫才の父と言われた漫才作者は?」-。大阪の歴史や文化を再発見してもらおうと、大阪商工会議所が企画した「第1回なにわなんでも大阪検定」が21日、大阪市住吉区の大阪市立大学などで行われた。
今年は3級と2級の検定が実施され、9歳から92歳まで延べ約6400人が申し込んだ。大阪弁や演芸、食文化など各分野から100問が出題され、マークシート式で90分以内に回答。
合格者には大阪城や水族館「海遊館」などの入場料割引の特典があり、2級に合格すれば来年実施の1級を受検できる。

東大阪市の女性(61)は「簡単やった。合格間違いなし」と笑顔。3級を受検した平松邦夫大阪市長も「楽しかった。80点は取れて合格できたと思う。大阪の良い面を身近に感じていただく素晴らしい企画」と話した。
結果は8月5日以降に通知される。

19日 部員逮捕受け近大ボクシング部が廃部

近大は18日、男子部員2人(ともに19歳)が強盗容疑で大阪府警に逮捕されたボクシング部の廃部を懲罰委員会で決定した。
部員2人は無期停学処分とし、起訴された時点で退学処分を検討する。また、同部の浜田吉治郎総監督は辞表を提出し、同日受理された。
逮捕翌日の廃部決定という重い処分に関し、井上靖雄・学生部長(68)は「事件の重大性を考えた」と話した。
ある関係者は「部員の拳はひとつ間違えれば人の命を奪いかねない」と、競技の特殊性を考慮したことを明かした。他の18人の部員は大きなショックを受けているという。

同部は1943年の創部。近畿学生リーグで1997年まで36連覇、全日本大学王座決定戦でも11度の優勝を誇る。
メキシコ五輪銅メダリストの森岡栄治(故人)やWBA世界スーパーフライ級王者の名城信男(27)=六島=も輩出したが、66年の歴史に終止符が打たれる。

レギュラーとして活躍していた男子部員2人は6日夜に東大阪市で男性を殴り、現金約7000円を奪ったとして17日に逮捕。
さらにコンビニの現金自動預け払い機(ATM)で男性に現金を引き出させようとしていたことも、大阪府警刑事特別捜査隊への取材で判明した。

17日 学校耐震化小中学校施設診断、10市町が非公表

法律で義務づけられた小中学校施設の耐震診断結果公表を実施していない自治体が文部科学省から公表され、府内では4月1日現在で10市町が該当した。 耐震化率が低いところが多く、その後公表を決めたり、近く公表予定のところもあるが、「工事の計画が決まっていない」「市民の不安をあおるのでは」などの理由で公表していないケースが目立った。府教委は早急な公表を求めた。

非公表の10市町は吹田、貝塚、守口、大東、羽曳野、門真、東大阪、阪南の各市と、島本、能勢両町。阪南市は今月1日に公表した。
非公表理由として「耐震基準を満たしていない学校について市民から問い合わせがあった場合に、説明の根拠となる工事計画が定まっていなかったため」などとしたのは、東大阪市と守口市。守口市は数カ月以内に、東大阪市も今年度中に公表予定という。

府教委は「公表は地震防災対策特別措置法で定められており、非公表は問題。何より情報公開が求められる時代なので、住民が容易に閲覧できる広報紙などで早急に公表を」と求めた。
また、耐震化率61%で全国平均を6ポイント下回る現状については「国の補助制度も、自治体の負担が少なくなるよう改善してきている。子どもの教育環境が良くなるよう整備を進めてほしい」と指摘した。
東大阪市の耐震化率は38.5%(前年33.9% 平均:61.0%(前年56.9%)2009年4月1日現在)

17日 中学教諭の体罰で女生徒けが

東大阪市教育委員会は17日、同市立中の男性教諭(52)が体罰で3年の女子生徒(15)にけがをさせたと発表した。
15日以降、教諭を自宅待機させており、府教委と相談して処分を検討するとしている。

市教委によると、教諭は今月4日、運動会の予行演習で入場誘導係だった女子生徒が集合時間に遅れたことなどに腹を立て「もうええ」「いらん」と言って、髪の毛をつかんで揺さぶったり、頭部や胸を右手で計6回殴ったりした。
女子生徒は頭にこぶができたほか、教諭の手が当たり口の中を切った。教諭は市教委に「殴ったことは申し訳ない」と話しているという

11日 東大阪税務署上席国税徴収官を逮捕 スカートの中のぞく

ミナミの量販店で女性店員のスカートの中をのぞいたとして、府警南署は11日、東大阪税務署上席国税徴収官(44)(和歌山県橋本市)を府迷惑防止条例違反容疑で現行犯逮捕した。容疑者は「いたずら心でやった」と供述している。

発表によると、小方容疑者は同日午前1時50分頃、大阪市中央区宗右衛門町の量販店で、脚立上で棚の整理をしていた女性店員のスカートの中をのぞき見した疑い。
容疑者は同僚と酒を飲んだ後、サウナに行く途中、下着を買うために同店に立ち寄ったという。

11日 ヘリでひったくり追跡、23歳男逮捕

高齢女性のバッグをバイクで追い抜きざまにひったくったとして、府警八尾署などは11日までに、窃盗容疑で住所不定、無職(23)を逮捕した。
同署によると、容疑を認め、「3月から50件ぐらいやった」などと供述しているという。
同署によると、今月3日に東大阪市内でひったくり事件が発生。現場付近ではひったくりが続発していたため、同署が緊急配備を敷きヘリを飛ばしたところ、大東市内の橋の下でかばんを物色している容疑者を見つけた。
追跡するとショッピングセンターに入店したたため、地上の署員に連絡し、署員が店を出たところで職務質問し、御用となった。

11日 東大阪で「追悼暴走」38人摘発

バイクで昨年11月、東大阪市内で暴走行為をしたとして、府警交通捜査課と布施署などは9日、いずれも道路交通法違反(共同危険行為)容疑で、同市の私立高校1年の男子生徒(17)ら少年14人を逮捕し、ほかに暴走に加わった同市や八尾市内に住む14~18歳の中高校生ら男女24人とともに、大阪地検に書類送検したと発表した。いずれも容疑を認めているという。

府警の調べでは、38人は昨年11月22日深夜から23日未明にかけ、同10月に死亡した男子生徒の弟の「追悼暴走」と称し、バイク30台に分乗して東大阪市内の国道を約24kmにわたって赤信号を無視したり、蛇行運転を繰り返した疑い。

9日 酔って痴漢の疑い 東大阪保健所長を逮捕

東大阪市の保健所の所長が大阪市生野区の路上で酒に酔って若い女性のお尻を触ったとして逮捕された。
迷惑防止条例違反の疑いで現行犯逮捕されたのは、東大阪市保健所・所長(56)。

大阪府警によりますと容疑者は、8日午後11時過ぎ、大阪市生野区の路上で自転車に乗りながら前を歩いていた20代の女性のお尻を、ワンピースの上から触った疑いがもたれています。
およそ30mしか離れていない場所に、たまたまパトロール中の警察官がいたということです。
容疑者は東大阪市内の飲食店で酒を飲んだ後、別の店に移動しているところで「ビール2杯と焼酎3杯を飲んだ。知り合いの女性だと思って触った」と容疑を認めているということ。

4日 大阪の121企業・団体 東京で展示商談会

大阪の元気な中小製造業が、東京のものづくりの街に集まった。大阪府内の中小企業集積地域の商工会議所・行政が主催する中小企業の展示商談会「大阪ビジネスEXPO2009」が4日、東京都大田区産業プラザPiOで始まった。5日まで。
この展示会には、東大阪市や大阪東部の河内地域から121企業・団体が参加した。会場には、宇宙航空研究開発機構の協力を得て、東大阪の中小企業が中心となって製造した「人工衛星・まいど1号」の実物大の模型を展示。名物の自動たこ焼き機を集めた実演サービスなどに来場者が足を止めていた。

4日 東大阪市長、国に都市部産業集積支援を要請

全国有数の中小企業集積地を市内に抱える大阪府東大阪市の野田義和市長は3日、国土交通省と経済産業省を訪れ、都市部で周辺の宅地化が進む中でも産業集積を維持できるよう支援を求める提言書を出した。
野田市長は企業進出を優遇する新法の制定や、既存法の支援メニュー拡大を要望。併せて中小企業が環境産業に参入したり、二酸化炭素(CO2)の排出削減への取り組みを進めるための集合工場設置を求めた。

3日 大阪や和歌山で182件窃盗逮捕 被害2000万円

和歌山県警捜査1課などは3日、今年2月、同県有田市の保育所に侵入したとして建造物侵入容疑で現行犯逮捕していた東大阪市の無職(36)について、大阪、奈良、和歌山の3府県の事務所荒らし計182件の窃盗容疑で送検したと発表した。
送検された事件の被害額は約1960万円相当にのぼり、県警によると、調べに対し、容疑者は「遊興費や生活費がほしかった」と容疑を認めているという。

2日 大阪市職員を痴漢で逮捕「偶然手が当たった」

電車内で女性の体を触ったとして、府警生野署は2日、府迷惑行為等防止条例違反の疑いで、大阪市環境局中部環境事業センター所長(55,奈良県広陵町)を現行犯逮捕した。
同署によると、容疑者は「手が何度か女性に当たったのは認めるが、わざとではない」と容疑を否認しているという。

逮捕容疑は同日午前7時40分ごろ、東大阪市の近鉄大阪線弥刀駅付近を走行中の青山町発大阪上本町行き区間快速急行の車内で、奈良県香芝市の会社員の女性(25)の下半身付近を触ったとしている。
車内で女性が容疑者を取り押さえ、偶然乗り合わせた府警の男性警部補(38)とともに鶴橋駅で降ろし、署員に引き渡した。2人は面識はないという。

大阪市環境局は「本人が否認していることもあり、捜査の推移を見ながら事実関係の把握に努め、適切に対応したい」とコメントした。

2日 車上荒らしの逃走車に66歳女性しがみつき重傷

府警河内署によると1日午後3時25分ごろ、東大阪市箕輪1丁目で、同市内の会社員女性(66)が路上に止めていた自分の軽乗用車を物色している男2人組を見つけた。
男たちが近くに止めた別の乗用車で逃げようとしたため、女性は半開きのドアにしがみついたが急発進した直後に振り落とされ、右肩の骨が折れるなどの重傷を負った。同署は強盗致傷容疑事件として捜査している。

女性の車は運転席側の窓ガラスが割られ、現金数万円が入った財布やかばんがなくなっていた。2人の男は30~40歳と40歳前後で、左ハンドルの黒っぽい乗用車で逃走したという。

投稿者プロフィール

安原武男
安原武男東大阪バーチャルシティ 管理運営者
2000年8月に開設した地域情報サイト「東大阪バーチャルシティ」
管理・運営団体:ナレッジ(代表者:安原武男)

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