偽教員免許で教職15年,縄手中学校
大阪府教育委員会は21日、東大阪市立縄手中学校で社会科を担当していた男性教諭(45)が教員免許を持ずに15年間、市立中学校4校で授業を行っていたと発表。
男性は採用時、偽造した教員免許を提出していたとのこと。
大阪府教育委員会は今月20日、男性を失職扱いとして給与の返還請求などを検討しています。
文部科学省によると「15年間にわたり無免許で教えた例は聞いたことがない」とコメントしています。
発覚したのは1月の教員免許更新手続きの過程の時。
免許状には名前や生年月日・番号などが記載されているが、この男性が提出した免許状のコピーと電子システムに登録されている番号が別人だったため、問い詰めたところ偽造を認めました。
男性は採用時、友人から借りた免許状の名前などを書き換え偽造し、大阪府教育委員会に提出していました。
男性は「周囲には教員になると言っていたのに大学を卒業できなかった。いつばれるかとどきどきしていた」と話していたそうです。
大阪府教育委員会は、有印公文書偽造や教育職員免許法違反などの罪にあたる可能性もあると考えて大阪府警に相談しているとのことです。
この教諭の授業を受けた生徒については卒業認定や在校生の進級認定は有効としています。
縄手中学校によると、男性は2007年4月から勤務し1年生の学級の副担任を務め、社会科を教えていた。
また女子バスケット部の顧問を務めるなど、生徒に慕われていたということです。