東大阪の2歳児 重い心臓疾患に世界初手術成功

神戸市須磨区にある兵庫県立こども病院は19日、「大動脈弁欠損」など、重い心臓疾患がある2歳男児の手術に成功したと発表しました。

 

この手術は極めてまれな症例で成功例としては世界初だそうです。

記者会見をした男児の両親は「子どもを助けてもらい、感謝の気持ちでいっぱい」と語りました。

この男児は東大阪市の佐藤空斗ちゃん。健康状態は安定していて、同日退院しました。

 

この手術を執刀した心臓血管外科の大嶋義博部長によりますと、空斗ちゃんは母親の奈美さんの実家に近い豊岡市の公立豊岡病院で生まれましたが、4つの心臓疾患があり、こども病院に緊急搬送されたそうです。

 

「大動脈弁欠損」とは血液を大動脈に送る左心室の出口に弁がないことで1975年以降では空斗ちゃんのほか世界で22例しか報告されていない症例とのことです。

ほとんどが流産や生後数日で死亡。左心室が異常に小さい場合が多く、手術に成功した2例も、全身に血液を送り出す左心室の機能を右心室に代替させたとのことです。
しかし今回は空斗ちゃんの左心室の大きさに問題がなかったため、世界で初めて左右両方の心室の機能を修復し、正常な心臓と同様の構造で血液を循環させることに成功。

手術は2年余りで計4回おこなわれました。

 

大嶋義博部長は、この手術成功の背景に出生直後の迅速な診断や搬送があったことなどを挙げて「救える命を救う医療体制をさらに充実させたい」と話しました。

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