ピニャータ 世界のお祝いを東大阪にも
みなさん、ピニャータってご存知ですか?
まずはピニャータをしている動画をご覧ください
くす玉みたいなものの中にお菓子などを入れて、それを上からつるして子供たちが棒で叩いて壊して中身をみんなで分け合うというお祝いごとのイベントなんだそうです。
欧米などでは一般的なお祝いの文化として広く行われているものなんだそうです。
そんなピニャータというものを教えてもらうため、東大阪出身の「風船とピニャータのP-PROJECT」榛木裕子(はりきひろこ)さんにお話しをお聞きしてきました。
取材場所は先日オープンしたばかりのコワーキングスペース「トライスペース東大阪」。
すぐにでも子供たちに体験させてあげたくなるほど素晴らしいものでしたのでぜひ最後までご覧ください。
ピニャータってどんなもの?
発祥
メキシコが発祥地となります(注・諸説あり)。
そもそもは土鍋を叩き割ってやっていたそうですが、1586年に教会の修道士さんが星形のピニャータを作って、ミサの悪魔をお祓いするためにしたのが最初だとされています。
教会に子供たちがたくさん来てもらうためのイベントとして、中にお菓子を入れたそうです。
その時に7つの角をつけて、それを7つの大罪に見立てて叩くことで邪気をはらう、はらうとお菓子が出てくるというご褒美だったそうです。現在は宗教的な意味合いが薄れてきてパーティなどでよく行われています。
語源
ピニャータ(piñata)の語源はイタリア語の「ピナタ(pignatta)」で土鍋という意味だそうです。
アジア圏はまだまだ根付いていないですが、欧米などではごくごく一般的なイベントとして行われているようです。
榛木さんとピニャータとの出会い
始まりは講習会
現在も講師をさせていただいている心斎橋のシモジマさんで講習会が開催されているのを知ったんです。
当時はバルーンの講師をしていてこのピニャータの講習会がとても気になっていたんです。その後、知人と一緒に受講したのが最初の接点ですね。
講師としての活動
実際に受講してみてイベントやパーティなどでピニャータがあるとすごくいいなと思いました。
日本ピニャータ協会認定講師講座は、半年で修了し、その後もテクニカル講座を受講しているうち、徳島や倉敷で講師をさせてもらったりして、今に至ります。
子供たちの反応
初めてするお子さんたちは恐々とやることが多いですね。
日本の習慣として物を壊すことはダメな事というのがベースにあるのでどうしても最初はそうなりますね。叩いていいんだとわかるとそこからはすごく頑張ってくれますね。
何回かやったことのあるお子さんは最初からすごい勢いでやってくれますね(笑)。特にインターナショナルスクールの子は、すぐに分かりますね。
日本のお子さんたちはどうしてももったいない、きれいだから壊したくないというふうになってしまいますね。
そういう時には「これはあなたのために用意したものだから思いっきり!」と話します。誕生日ケーキと同じできれいに作ってるけど食べるでしょう、それと同じだよと。
親御さんたちの反応
自分で作ったものはやっぱりもったいないという気持ちがあって「やめてっ!」てなる人もいますが、無料体験だと「しっかり叩きなさいっ!」って(笑)。
お子さんたちが楽しんでいるのを見て喜ばれ、写真を撮ったりされます。最後のひと叩きが自分の子供だとより嬉しそうにされています。
ピニャータについて
1つ作るのにどれくらいかかるの?
標準的なものでだいたい1つあたり3日ぐらいです。
紙をのりで貼るので乾かすのにだいたい3日ぐらいですね。冬だと1週間ぐらいかかります。秋口に大量に作っておいたりもします。
ピニャータの出番、使い道など
お祝いごとすべてで使っていただけると思います。誕生日・喜寿・米寿・ブライダル・周年イベント・お店のオープンなど誰かをお祝いしたいときにいいと思います。
邪気をはらうという意味があるので縁起がいいものだと思います。日本の餅まきの習慣に少し似ているかもしれませんね。
派手な色使い、本場でもこんなに!?
もっと派手ですよ!ここにあるのは、まだ色がおとなしいです。7つの大罪の三角の装飾などいろんな装飾がたくさんあります。
いろいろな大きさ
今日持ってきたのは家庭でするようの大きさなんですが、もっと大きい物、例えば大人の身長ぐらいあるものもたくさんありますね。ハロウィン用に等身大の棺桶サイズとか、2mの馬の姿をしたものもあります。
素材って?棒はカチカチの木?
全部が紙で出来ています。紙をのりで貼りつけるんですが、日本ピニャータ協会ではピニャータ専用ののりがあります。
動画配信サイトで、小麦粉を水で溶かしたものをよく見かけますが、アレルギーの心配や虫が繁殖したり、腐ったりしてしまいますね。
叩いて割るので実はそんなに分厚くなく適度に割れるように作っています。男の子の場合だったり3歳児の場合だったりと対象者によって適切な厚さに調整しています。
叩く棒の素材は様々です。専用のバスタースティックの他、プラスチックや木、すりこぎだったり、場合によってはカレンダーや新聞を丸めたもので叩く方も居ます。
大人もやっちゃっても?
どの世代の人でも楽しんでもらえます。
女子会だと中にストッキングやフェイスパックを入れたり、ブライダルや送別会なら、ビンゴゲームで中に抽選券を入れたりといろいろな使い方ができます。
どうしても子供メインだと思われがちですが、海外でも大人の方ももちろん楽しんでいます。たとえばアメリカの有名な女性シンガーのPVの中でも使っています。
ただピニャータをよくわかってない人が、自分で作って下からつついたりしているんですが、否定はしませんができれば本場のピニャータを楽しんでほしいなと思いますね。
体験とか講座ってありますか?
東大阪のイコーラム(若江岩田の希来里6階)で 4月5日に体験イベントを、5月から体験会・講習会も予定しています。
定期開催は、心斎橋のシモジマで月に1回講座を行っていますのでよろしければお越しください。
取材を終えて
ピニャータの存在自体、榛木さんにお会いするまで知らなかったんですが、取材を通してとても子供たちが喜ぶツールだなと思いました。子供だけでなく大人、特に私もやってみたいと思わせてくれるものでした。
今後、東大阪バーチャルシティ関係でも取り入れていきたいと思います。いくつか関わっているプロジェクトやイベントなどをより盛り上げるツールとして活躍してくれそうです。すでにいくつか具体的に思い描けるものが浮かんできてます^^
1つ6000円ぐらいからあるみたいなので、みなさんもぜひやってみてください。
取材先
風船とピニャータのP-PROJECT 代表:榛木裕子(はりきひろこ)さん
https://www.facebook.com/fu.sengift
榛木裕子さん プロフィール:
日本ピニャータ協会関西理事
2015年7月 日本ピニャータ協会認定講師大阪校第1期生。
各地のイベント、カルチャー教室にて講師をしています。日本にピニャータの楽しさを広めるために、全国どこにでも行き、講習会、ワークショップ、イベントなど活動中。
2016年8月・11月:徳島にて出張ピニャータ教室開講。
2016年・2017年:商業施設でのハロウィンイベントを現場担当。
直近のイベント:春休み企画 ピニャータ体験会
4月5日 10時から11時まで、
近鉄奈良線の若江岩田駅北側の希来里(きらり)6階でピニャータを割る体験会
https://ameblo.jp/fu-sengift/entry-12363501399.html
取材場所 提供:
東大阪初のコワーキングスペース トライスペース東大阪
写真・文:東大阪バーチャルシティ 安原武男