第2回 高校ラグビーと花園 -TRY FOR 2019 花園-
東大阪バーチャルシティがお届けするこの「TRY FOR 2019 花園」は2019年に東大阪市花園でも開催される「ラグビーワールドカップ2019日本大会」に向けてラグビーに詳しくない方でも一緒に参加できるようになるために、東大阪市役所の花園ラグビーワールドカップ2019推進室様にも取材協力を頂きながら毎月配信していく企画です。
ぜひ2019年は一緒に花園で盛り上がりましょう!
高校ラグビーと花園の歴史
毎年、花園で開催される全国高等学校ラグビーフットボール大会は、毎年12月末から翌1月の始めにかけて開催される日本の高校生のラグビーにおける選手権大会です。
全国の高校ラガーマンが花園を目指してやってきます。大会に出場することを、「花園に行く」と表現されたりもします。
この高校ラグビーの聖地としての花園はいつごろから始まったのか調べてみました。
そもそもラグビー場はいつ、なぜできたの?
1928年(昭和3年)10月に秩父宮様が橿原神宮にご参拝のため近畿日本鉄道株式会社(当時は大阪電気軌道)の電車に乗っておられたときの事です。
「沿線にはずいぶん空き地が多いじゃないか。この辺に今台頭しつつあるラグビーの専用競技場を作ったらどうか。乗客も増えて会社も利益を得るのではないか」というお話をされたことが始まりだったと聞きます。
そして1929年(昭和4年)の11月22日に日本最初のラグビー専用グラウンドとして花園ラグビー運動場が出来上がりました。
ちなみにオープニングゲームには、「全日本選抜OB vs 全日本選抜学生」の記念試合が組まれたそうです。
花園=高校ラグビーの聖地はいつから?
全国高等学校ラグビーフットボール大会は1918年(大正7年)に大阪府豊中市で最初スタートしました。
そしていくつかの会場を経て、1963年第42回大会から花園で開催されるようになりました。
それ以来、50年以上も花園が高校ラグビーの聖地として目標の地となっているんですね。
昨年末から今年にかけて行われた第96回大会は東福岡が優勝しました。
ラグビーにちなんだ東大阪
ラグビー神社 吉田春日神社
東大阪市花園ラグビー場近くにある吉田春日神社、ご存知でしょうか?
ラグビー神社として全国から参拝者が訪れる有名な神社が東大阪にあります。
拝殿には大きな木製のラグビーボールとラグビーボール型の絵馬が並び神社のシンボルとなっています。
今回は吉田春日神社の宮司である丸山博さんにお話を伺ってきました。

木製のラグビーボール

ラグビーボール型の絵馬
ラグビー神社と呼ばれるようになったのはいつから?
平成の3年か4年ごろ、農協さんや花園商店街さん、木型のラグビーボールを作っていた企業さんが一緒になって奉納してくださったそうです。
それ以降、マスコミの方々が取材に来られるようになりました。
あるテレビ局が放送の中で「ラグビー神社」と表記したのを見て、これは!と思い神社でもラグビー神社という言葉を使うようになったとのことです。
毎年、全国の高校ラグビーの時には高校生だけでなく、父兄の皆さんがたくさん必勝祈願にお越しになります。
また近鉄ライナーズさんも毎年必勝祈願に来られます。
日本唯一のラグビーお守り
東大阪市花園ラグビー場の氏神さんでもあるので、守護神としてお守りも作るようになりました。
お守りの絵柄も丸山さんがご自身で考えられたそうです。
今では全国から問い合わせや送ってほしいと連絡があり、要望があれば対応をしているとのことです。
花園決定の瞬間
ラグビーワールドカップ2019日本大会での花園開催が決まった瞬間は、神社にたくさんのテレビ局が来て決定の瞬間を迎えたそうです。
村の方と一緒に食事をしながら決定を喜び、用意していたくす玉を丸山さんが割りインタビューでは喜びを伝えたそうです。
それからしばらくは行く先々で「テレビ見たよ!」と声を掛けられて恥ずかしかったそうです。
2019年に向かって
「特に変わったことは考えてないそうですが、ラグビー神社にお参り下さった時に神社の中でラグビーグッズを並べられていたらいいなと思いますね。
外国人の方向けに英語版の冊子なんかも必要になってきますね。
ラグビー場の近くか産業道路沿いあたりに大きな看板を作ってアピールできればいいなと思っています。」
吉田春日神社(別称 ラグビー神社)
〒578-0924 大阪府東大阪市吉田2丁目6番22号
TEL:072-963-2256
現在の東大阪市ラグビー場
現在、改修中の東大阪市花園ラグビー場の写真を東大阪市よりご提供いただきました。
進捗状況としては、メインスタンドのシートが外れて洗いをしている状態。
足場を組んで屋根塗装の準備~塗装開始をしているとのことです。
最近1ヶ月の動き
タグラグビー交流会
2月14・16日に小学生を対象にしたタグラグビー交流会が開催されました。
東大阪市内の30校余りの小学校でタグラグビーが体育の授業に取り入れられています。
それらの小学校を対象に交流を目的とした大会を開催。
観光交流部会
2月22日に観光交流部会が開催され、2社のプレゼンと観光ルート作成の報告、体験型イベントのポイント作成や観光地としての発信などが話し合われました。
今後の動き 2107年3・4月
4月1・2日に鶴見緑地のスタジアムでセブンスフェスティバルの大会(大人・7人制)開催されます。
日本代表候補の選手やトップウエスト、関西の大学Aリーグの選手も参加されます。
また4月9日に花園セントラルスタジアムで開催されるゼロロクブルズの本拠地開幕戦にPRブースを設置します。
ゼロロクブルズとはプロ野球独立リーグの球団で、本拠地が東大阪市の花園セントラルスタジアムです。
パンフレットなど紙媒体のご紹介
公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会から用意されている大会の冊子や大会公式サポーターズクラブの募集カード、ラグビーのまち東大阪の推進にかかる費用に充てるための寄付のパンフレットやクリアファイル、ラグビーを題材にしたアニメ「ALL OUT!!」と東大阪のコラボポストカードなど多数用意されています。
これらの配布物はイベント会場や市役所・行政センターなどでも設置されています(一部配布物を除く)。
花園ラグビーワールドカップ2019推進室の役割

花園ラグビーワールドカップ2019推進室のみなさん
メンバー
現在、8名で構成。
市役所推進室内には室長・室次長・総括主幹・主査2名・係員、府への出向として室次長と主査が在籍しています。
またその他に現場の改修関係で室次長含め4名が在籍しています。
役割・業務
日々の業務としては
- ラグビー場の改修にかかわる業務
- 大会が開催されることでのメリットの構築
- 花園ラグビー場みらい魅力活性化委員会との連携
- PR活動
- ラグビーの普及と育成など
こうして列挙しましたが、お話を聞いていると東大阪とラグビーに関わるありとあらゆること、一括りにはできないような変化の中で業務を担当されているように感じました。
前例がないことがほとんどの中、大会の成功とその後の東大阪の発展を念頭に毎日試行錯誤しながら業務されています。
もちろん東大阪バーチャルシティのこの連載企画でも大変お世話になっております。
人から人へ 花園への想い
毎月、大会に関わる人を数珠つなぎの形式でご紹介していきます。
今回は第1回目の谷口さんと同じくを「花園ラグビーワールドカップ2019推進室」の後藤田さんを2人目としてご紹介。

花園ラグビーワールドカップ2019推進室 後藤田勝也さん
推進室に着任した時期やラグビーとの関わり
大学を卒業して新卒で市役所に入り、この部署へ配属に。今で丸2年ぐらいになります。
現在は庶務関係や高校ラグビー・タグラグビーなどの会場での業務が多いです。
ラグビーワールドカップへの想い
大学まではサッカーをしていたので、東大阪出身で授業でラグビーがありましたが応援に行ったりするぐらいで、当時はあまり感心がありませんでした。
しかしこの部署に配属になって生で試合を観る機会が増え、おもしろいという気持ちが大きくなっていきました。
新卒で市役所に決まった時にスポーツにかかわる部署を希望していたので、自分自身が今は楽しいのとしっかりやらないとという思いが強いです。
2019年の大会開催まで所属していたいですね!
次回のゲストは後藤田さんからご紹介いただきます、お楽しみに。
取材を終えて
2回目の連載記事が終わりました。
当初考えていたよりも1つ1つの内容に気持ちを奪われて、取材と同時にラグビーの勉強をしているような気分になっています。
この取材を通して東大阪市民の皆さんに2019年を感じてもらおうと思うのと同時に、自分自身がラグビーを体に染み込ませて行ける気がします。
こんなことを取り上げてほしい、これどうなってるの?などたくさんのご意見・ご要望をお待ちしております。
写真・文:東大阪バーチャルシティ 安原武男
感想、取り上げてほしい内容などはこちらへ info@h-osaka.com
投稿者プロフィール

- 東大阪バーチャルシティ 管理運営者
-
2000年8月に開設した地域情報サイト「東大阪バーチャルシティ」
管理・運営団体:ナレッジ(代表者:安原武男)
布施プロレス運営責任者
マスクド東大阪公式代理人
布施商店街活性化学生団体「ふせのわ」運営責任者
エヌケー工房 オゾン発生器 公式アンバサダー