東大阪でいちご狩り~川浦農園のこだわり~
こんにちは!e-yan通信部です!
私たちは今回、大阪府は東大阪市で川浦農園を営んでいらっしゃる川浦慎太郎さんにお話を聞いてきました!
東大阪でいちご狩りできるのはここだけです
なんと近畿大学から車で約15分という近さの川浦農園さん。
いちご農園の取材ということでワクワクしますね!!
川浦さんにインタビューしてきました。
川浦さんは子供の頃から祖父や父親の農業を手伝っているうちに農業のことが身についていったそうです。
川浦さん曰く「刷り込み」だそうです。
農業は本でも学ぶことができますが、地域によって環境がちがうのでひとつひとつ試行錯誤をしながらされています。
ここでは街灯の明かりが農作物の成長のローテーションの妨げになるため、板を貼り防いでいるそうです。
またポイ捨ても多く、その度に拾っているそうです。
「でも苦労だけじゃないんですよ。」
それは買い手が十分にいるからです。
そのため、ひとつの農作物を大量生産しなくても、少量で多品目生産することが可能なのです。
お客さんがたくさんいる、街中ならではのメリットですね。
そんな川浦さんの育てたいちごがこちらです!
赤色が鮮やかでとっても美味しそうです。
e-yan:
街中でいちご狩りができるなんて驚きです。珍しいのではないですか?
川浦さん:
東大阪市内でイチゴ狩りができるのはここだけです。
ライバルは少ないほうがいいですから(笑)
e-yan:
いちごは一人で育てられているんですか?
川浦さん:
育ててるのは 僕と 嫁と 2万匹のハチたちです。
2万匹も!いちごの実をつけるのに受粉を行うミツバチの役割は重要になってきますね。
ミツバチは養蜂場からレンタルしているそうで、私たちが取材した日には返された後でした。
と、いうことで
さっそく私たちもいちご狩りさせて頂きました!
ビニールハウスに入った瞬間、ほのかにいちごの甘~い香りが広がっていました。
もっと気温が高いと、いちごの香りも強くなるそうです。
ここで育てられているいちごは「章姫」と「紅ほっぺ」です。
章姫 | 紅ほっぺ |
|
|
食べ比べてみると、その違いがよくわかりました。
ちなみにビニールハウスで育ったいちごが一番おいしい時期はいちご狩り期間外の12月、1月頃だそうで、これはクリスマスのケーキ用に出荷されます。
いちごは病気にかかりやすい農作物で、管理が大変なのです。
その中でも川浦農園のいちごは安心・安全。
このように土の上で育てるのではなく、地面から約1m上げたところで育てています。
この栽培方法を「高設式養液栽培システム」と言います。
土にはたくさんの病原菌が潜んでいるためこの方法で」いちごを病気から守っています。
ほかには「減農薬栽培」も行っています。
これはほかの農薬とは違い、薬ではなく「天敵」というのを使用しています。
「天敵」とはいちごを与える虫を食べる虫のことで、ここではダニとハチを使用しています。
ミヤコカブリダニとチリカブリダニの2種類を使用しています。
いちごの葉の汁を吸って光合成の効率を悪くさせ、株をだめにするナミハダニやカンザワダニなどを捕食します。
またアブラムシ対策としてはコレマンアブラハチを使用しています。このハチはアブラムシを捕食するのではなくアブラムシの体内に自分の卵を産み付けます。体長2mm程なので人に害はありません。
またビニールハウス内を土足厳禁にし、スリッパに履き替えてもらうことで病原菌の混じった外の土を持って入らないようにしているのです。
このように細かい注意を払いながら丁寧に育て、川浦さんの愛情がたっぷり入った美味しいいちごになっていくのです。
e-yan:
川浦さんはこの川浦農園を今後どのようにしていきたいですか?
川浦さん:
正直どうしていくか迷っていますね。
でも農業をビジネスとして進めてはいきたいですね。
あくまでも生産者としてやっていきたいです。
ここの農園を拡大するのか、今のままを維持するのか、、、
川浦さんが祖父や父親が守ってきたこの農園を大事にし、受け継ごうとしているのが伝わりました。
ほかの農地が空けば声がかかるぐらい、それだけすごいスピードで農地は減っているのが現状です。
「たとえ東大阪で最後の一人になったとしても農業は続けたいと思います。」
減少傾向にある農地がある中で川浦さんは最後に力強い一言を語ってくれました。
今回は川浦農園さん、ありがとうございました!
みなさんも川浦農園さんのいちごを食べてみたくなったのではないでしょうか?
来年の春に是非、訪れてみてください!
取材を終えて
中:
取材を通して川浦さんは農業に対し一生懸命にされているのがすごく伝わりました。
今までいちごは甘くて美味しいのが当然のように食べていたけれど、川浦さんのお話を聞いて、こんな苦労があるんだと驚きました。
そしてそのお話を聞いた後のいちごはより美味しく感じました。
伊藤:
農業について知らなかったことが多く、今回の取材で学んだことがたくさんありました。
私たちにすごく身近にある農作物は、さまざまな苦労や工夫のうえでできているのだと改めて感じました。
小池:
東大阪で農業をするということはどういうことなのか、地方部で行なわれている農業との違いを学ばせていただきました。
また、実際にお話を聞く事で 川浦さんのこの土地に対する思いが感じられました。
田中:
衛生面などの工夫を聞き、細やかな管理はいちごの栽培に欠かせないと分かりました。
そうした苦労が安全・安心ないちご作りに結びついていると感じました。
取材先:川浦農園
取材協力者:川浦 慎太郎さん
連絡先:070-5264-0831(電話対応時間:10:00~18:00)
(東大阪バーチャルシティ会員企業)
取材者:
伊藤遙香(近畿大学 総合社会学部 環境系専攻3年)
小池和裕(近畿大学 総合社会学部 環境系専攻3年)
中千春 (近畿大学 総合社会学部 環境系専攻3年)
田中美空(近畿大学 総合社会学部 環境系専攻2年)
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