いくつ読める?難読地名とその名の由来
皆さんこんにちは。
さわやかな秋晴れが続き、散歩やサイクリングが気持ちいい季節になりましたね。
私は下宿をしているので、まだまだ東大阪の場所や地理関係が曖昧なところもあり、最近は自転車に乗って周辺の散策をしています。
そのとき思ったのが、難読地名が多いということです。
今回は私が自転車で通った場所で、難しい読み方をする地名とその地名の由来を紹介したいと思います。
まずは近畿大学からも近い「弥刀」です。
東大阪に住み馴れている方からすると分かる人も多いと思いますが「みと」といいます。
地名の由来は「水門(みと)」または「水戸(みと)」が転じており、昔はこの付近まで大阪湾の入り江、古代の大和川の河口に当たっているところから付けられたとされています。
次に弥刀駅から徒歩で約5分のところにある「近江堂」です。
なんと読むかわかりますか?
正解は「おうみどう」です。
弥刀の由来でも紹介したように、この地域はかつて大きな湾であり、河口であったことから大水戸と呼ばれ、それが「おおみと」から転じ「おおみど」となまって近江堂(おうみどう)と呼ばれるようになったと彌戸(みと)神社の看板に書いてありました。
続いてはこちら、「八戸ノ里」です。
私は下宿生活が間もない頃、恥ずかしいことにずっと「やとのさと」と呼んでいました。
正しくは「やえのさと」です。
八戸ノ里は、この地域の開発が始まった江戸時代初期に入植した豊臣家旧臣達の家の数が8戸であったことが由来しているそうです。
そして最後が超難読な「御厨」です。
八戸ノ里駅から徒歩約10分のところにある地ですが、全国的に見ても難しい地名となっています。
読み方は「みくりや」といいます。
「厨」は台所の意味で、御厨はもともと皇室の台所として食糧を納める機能をしていました。この辺りも古代から中世にかけて大和川が大きく、海の幸・川の幸など豊富な恵みがもたらされ、この付近に広がる湖沼一帯を「大江御厨」と定めたことに由来しています。
皆さんはいくつ読むことができましたか?
今回、地名の由来まで調べてみてわかったことは、「歴史が地名になっている」ということです。
近畿大学周辺の地域は昔、海・川・湾があったことから「水」に関係している地名が多いことがわかりました。
皆さんも自身の住んでいる地域の名の由来を調べてみてはいかがでしょうか。
参考文献:
大阪の地名由来辞典(堀田暁生)
文・写真:
近畿大学 総合社会学部 2年 森彩香
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