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上野米穀店~熱き店主が営む町のお米屋さん~

公開日: : 最終更新日:2015/09/25 地元のお店へ取材

春の訪れを告げる桜の開花を、今か今かと待ちわびる今日この頃。

e-yan通信部は今回、多くの地域のお米を取り扱い、様々な工夫を凝らしている「上野米穀店」へお邪魔しました。

お米に関することを一体どれだけ聞き出せたのでしょうか。

 

まず、店主である武田さんとのインタビューを掲載する前に「上野米穀店」に関する概要を少し紹介したいと思います。

「上野米穀店」は現在の店主武田さんの奥さんの曽祖父が昭和5年頃、食べ物を配給するお仕事に関わっており、それから独立して現在の「上野米穀店」を築き上げました。

 

現在、武田さんが4代目の店主として奥さんと一緒にお店を営んでいます。

武田さんとのインタビューでわかる「お米」とは。

この記事を読めばきっとあなたはもっとお米が好きになる!

 

 

「自分で覚悟をもってやりなさいよ」

 

e-yan:
もともとは建築関係のお仕事をされていたということで、全く異なる職業に就くことに対して不安や心配はなかったのですか。

 

武田さん:
そんなになかったんです。 逆に商売をしたいと思っていたんですよ。

確かに全く知らない世界に飛び込んできて、対人対面の商売をすることにピンと来なかったけど、親父さんから“自分でやりたいと言ったんやから自分で覚悟をもってやりなさいよ”と会話したことは今でも覚えてますね。

 

e-yan:
商売を始めて14年目だということですが。

 

武田さん:
実際36~37まではよくわかってなかったですね。

ようやく40から商売のしんどさを理解するようになってきたんです。

でもね、いまが楽しくて仕方ないんです。

 

 

「手間ひま」

 

e-yan:
” 楽しい ” ですか。

 

武田さん:
そう、楽しいんでですよ。

今はねきっとどこの小売店も経営的にしんどい部分があるんですよね。

だからこそ“手間ひま”かけてやることが大切なんですよ。

 

うちのお店は敢えて2合のお米を置いてるんですね、その理由は今の食生活が少しずつ変わってきてあまりお米を食べなくなった。

量もね。だから2合にすることでそれが適量だと思うお客さんが商品を取る。

そしてうちのお米を口にしてもらい上野米穀店のお米を知ってもらうんですよ。

 

2合のお米 上野米穀店

 

e-yan:
ほかには何かされているんですか。

 

武田さん:
ほかには、ブレンドですね。

北は秋田県、南は佐賀県や鹿児島県からお米を仕入れているけど収穫される時期、その地域の気候、お米の味って何通りもあるからブレンドすることでさらにおいしいお米になるんですよ。

 

僕はここに信念をもって食味を追及しているんです。

ブレンドしたお米を食べていただいて“あのお米おいしかったわ~”って言ってもらえる時はやっぱりうれしいですね~。

また反対に“あかんかった”って言ってもらえるのもこの商売の良さなんですよ。

はっきり言ってもらえることで改善する。またその改善することが楽しい。

本当にこれが楽しいんです。

 

お店に陳列されているオリジナル米「う米ぞう(うまいぞう)」と「金晶米」

お店に陳列されているオリジナル米「う米ぞう(うまいぞう)」(中央)と「金晶米」(右)
ほかにも上野米穀店では銀晶米や、ひとめぼれ同士のブレンド商品も。

 

 

 

う米ぞうは2代目ご主人が上野米穀店にキャラクターを、とのことで考案されたブレンド米でデザインまで手がけられています。

 

ブレンドと聞くと何か違うもの同士を混ぜて値段を安くしていると思われる方もいるかもしれないですが、武田さんは食味を上げるために信念をもってブレンド米と向かい合っています。

 

 

お米の知識

No1 精米作業

精米って、簡単に言えば「もみ殻」をとった段階の玄米、その玄米を覆っている「ぬか」をとる作業なんです。

機械でぬかを削っているように思われている方も中にはいると思います。

ですが、実は違うんです。

お米とお米をぶつけ合わせてぬかの皮を削っているんです。

きれいにぬかを削る作業を精米っていうんですね。

また最近は健康ブームからぬかを全て削るんじゃなくて、あえて残すそうです。

仮に玄米のぬかが10だとすると8や9に精米することもできるらしいです。

ぜひ、上野米穀店にあしを運んでみてはいかがでしょうか。

 

上野米穀店~熱き店主が営む町のお米屋さん~

 

 

No2 お米マイスター

これは日本米穀小売商業組合連合会が主催している、お米に関する試験。

お米に関する専門職経験がある人のみに受験資格が与えられ、お米の“博士号”とも言える資格です。

精米方法やらテイスティング、接客、筆記などの試験などあるそうです。

武田さんも次の試験に向けて猛勉強中です。

 

 

 

飽くなき探求心を持っておられる武田さん、とても刺激をうけました。

いま楽しいんですよ」といった言葉がとても印象的でした。

僕たち学生も探求心をもって、楽しんで、やっていかないといけないですね。

この記事に目を通していただいた方から一度、今までと違ったおいしいお米を求めにふらっと「上野米穀店」へ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

 

上野米穀店~熱き店主が営む町のお米屋さん~

 

 

 

【取材先】「上野米穀店」 店主:武田健二さん

大阪府東大阪市新町10-5
Tel 072-981-3447 / Fax 072-988-0888

もっと上野米穀店について知りたい方はこちらをクリック!
http://umaizo-ueno.com/

東大阪バーチャルシティ会員企業)

 

 

【記事作成】

近畿大学 総合社会学部 環境系専攻 3回 松谷一輝

近畿大学 総合社会学部 心理系専攻 2回 和田卓也

近畿大学 総合社会学部 環境系専攻 3回 山口智子

 

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