HOME → 06BULLS →東大阪・パキスタンU16野球友好試合 2013.06.27〜07.02
6月30日に花園セントラルスタジアムで東大阪・パキスタンU16野球友好試合が開催されました。
パキスタンからU16の青少年が来日した約1週間の模様を、主催されたラリグラスの会さんのご協力でお伝えいたします。
来日から帰国までを時系列に1週間の活動をご紹介していきます。
※今回の取材記事は主催の「ネパールで野球 ラリグラスの会」さんのご協力で掲載・公開しております。
日付 | 活動内容 | 場所 |
6/27(木) | パキスタンチーム来日、オリエンテーション、歓迎会 | 関西国際空港、大阪経済法科大学クラブハウス |
6/28(金) | 午前:縄手南中学校訪問、午後:非公開練習 夕方:大阪交野リトルシニア練習見学 |
縄手南中学校、龍間ぐりーんふぃーるど 交野リトルシニアグラウンド |
6/29(土) | チーム練習、オリックスvs楽天戦観戦 楽天秋田コーチと交流 |
大阪城公園、京セラドーム 大阪経済法科大学クラブハウス |
6/30(日) | 東大阪パキスタン友好試合、06BULLS試合観戦 | 花園セントラルスタジアム |
7/1(月) | 奈良観光 | 奈良公園 |
7/2(火) | 帰国 | 関西国際空港 |
パキスタン代表U16チーム来日。
空港ではテレビ東京「Youは何しに日本へ?」の取材があり、約1時間インタビューされていました。
ゲートからでてきたところでTVカメラが待ち構えていたため、全員が驚いておりましたが、東大阪代表市中学生代表チームには勝ちます!とカメラの前で勝利宣言。
その後、宿舎の大阪経済法科大学クラブハウス(八尾市)に移動し、オリエンテーションを行いました。
疲れた表情を見せながらも、30日の試合に向けて早速チームミーティングを開催。
約24時間かけて来日したこともあり、22時頃には全員就寝。
空港ではテレビ東京「Youは何しに日本へ?」の取材があり、約1時間インタビューされていました。
ゲートからでてきたところでTVカメラが待ち構えていたため、全員が驚いておりましたが、東大阪代表市中学生代表チームには勝ちます!とカメラの前で勝利宣言。
その後、宿舎の大阪経済法科大学クラブハウス(八尾市)に移動し、オリエンテーションを行いました。
疲れた表情を見せながらも、30日の試合に向けて早速チームミーティングを開催。
約24時間かけて来日したこともあり、22時頃には全員就寝。
パキスタン代表U16チームが来日。
ラリグラスの会さんと一緒に記念撮影。
カワール・シャー事務総長が早速、取材をされていました
滞在中の大阪経済法科大学クラブハウスにて。
選手たちはかなりお疲れの様子です。
1日目感想 ラリグラスの会 伊藤友貴さん
中森工芸さんから綿菓子とかき氷の機械をお借りしたのですが、初日からパキスタンの選手たちに大好評でした。
午前 東大阪市立縄手南中学校訪問。
日比野校長先生から日本の中学校についての説明を受けた後、学校を案内いただき、途中で授業も見学させていただきました。
縄手南中学校の運動会のビデオを拝見し、組体操の場面では拍手が沸き起こる場面も。
「日本の子供は声を出して元気ですね。」とパキスタンの子供たちも驚いていました。
またパキスタンでは水泳の授業がないようで、水泳の光景を物珍しそうに見ておりました。
パキスタン人は泳げない人も多いそうです。
女性が肌を出して泳いでいるところも彼らにとっては衝撃的だったようです。
昼食はすき家。
魚であれば食べられるということですき家に入りましたが、全員が半分ぐらい食事を残しておりました。
午後
龍間ぐりーんふぃーるどにて非公開練習を行いました。
パキスタンの全国から集められたメンバーでもあり、全員が揃って行う初めてチーム練習でした。
選手同士の実力を把握するために紅白戦を行いました。
人が足らないところはラリグラスさんのメンバーでカバーされていました。
夕方
大阪交野リトルシニア練習見学
全国大会にも出場している中学生チームの練習を見学。
声を出し続けて練習している姿にパキスタン代表チームは圧倒されていました。
練習を見ながら、僕も混じって一緒に練習がしたいと言ってきた選手もいたそうです。
日比野校長先生から日本の中学校についての説明を受けた後、学校を案内いただき、途中で授業も見学させていただきました。
縄手南中学校の運動会のビデオを拝見し、組体操の場面では拍手が沸き起こる場面も。
「日本の子供は声を出して元気ですね。」とパキスタンの子供たちも驚いていました。
またパキスタンでは水泳の授業がないようで、水泳の光景を物珍しそうに見ておりました。
パキスタン人は泳げない人も多いそうです。
女性が肌を出して泳いでいるところも彼らにとっては衝撃的だったようです。
昼食はすき家。
魚であれば食べられるということですき家に入りましたが、全員が半分ぐらい食事を残しておりました。
午後
龍間ぐりーんふぃーるどにて非公開練習を行いました。
パキスタンの全国から集められたメンバーでもあり、全員が揃って行う初めてチーム練習でした。
選手同士の実力を把握するために紅白戦を行いました。
人が足らないところはラリグラスさんのメンバーでカバーされていました。
夕方
大阪交野リトルシニア練習見学
全国大会にも出場している中学生チームの練習を見学。
声を出し続けて練習している姿にパキスタン代表チームは圧倒されていました。
練習を見ながら、僕も混じって一緒に練習がしたいと言ってきた選手もいたそうです。
縄手南中学校の日比野校長先生とカワール・シャー事務総長
水泳の授業をめずらしそうに見るパキスタン代表U16チーム
すき屋でお昼ご飯
全選手揃っての初めての練習
交野リトルシニア井村会長とカワール・シャー事務総長
交野リトルシニアの練習を見学
2日目感想 ラリグラスの会 小林剛史さん
チームワークの良さを感じました。練習の中で選手同士が教え合っている光景を何度もみました。
正直レベル的にはまだまだですが、野球の事が好きだという気持ちがひしひしと伝わってきました。
午前:公共機関で大阪城公園に移動。
試合前の最後のチーム練習。
明日が試合ということもあり、モセン主将を中心に選手達も気持ちがのっています。カワール・シャー事務総長は大阪城が気になった様子。
午後:京セラドームに移動。
オリックス野球クラブ様にご招待頂き、オリックスvs楽天戦を観戦。
初めて球場を見た選手が多く、試合中も大興奮。
イニングの合間にビジョンにも映して頂きました。
国際審判員のスジーワ氏(スリランカ)も合流し、ネパール、スリランカ、パキスタンの野球連盟が京セラドームに集合。
ファンの方より明日の試合に向けて激励を受けていました。
夜
楽天ゴールデンイーグルスの秋田ストレングス&コンディショニングコーチが宿舎まで駆けつけて下さり、役員・選手と交流頂きました。
選手達も積極的に練習方法などを熱心に聞いていました。
秋田コーチからも「明日の試合頑張って!」と励まされました。
試合前の最後のチーム練習。
明日が試合ということもあり、モセン主将を中心に選手達も気持ちがのっています。カワール・シャー事務総長は大阪城が気になった様子。
午後:京セラドームに移動。
オリックス野球クラブ様にご招待頂き、オリックスvs楽天戦を観戦。
初めて球場を見た選手が多く、試合中も大興奮。
イニングの合間にビジョンにも映して頂きました。
国際審判員のスジーワ氏(スリランカ)も合流し、ネパール、スリランカ、パキスタンの野球連盟が京セラドームに集合。
ファンの方より明日の試合に向けて激励を受けていました。
夜
楽天ゴールデンイーグルスの秋田ストレングス&コンディショニングコーチが宿舎まで駆けつけて下さり、役員・選手と交流頂きました。
選手達も積極的に練習方法などを熱心に聞いていました。
秋田コーチからも「明日の試合頑張って!」と励まされました。
大阪城公園のグラウンドで練習
オリックスvs楽天戦を観戦
楽天の秋田コーチと交流
3日目感想 ラリグラスの会 鈴木秀利さん
電車での移動が多い一日でしたが、誰も文句を言わず楽しそうにしていました。京セラドームに全員が驚いておりました。
今回来日した選手の中に未来のプロ野球選手がいるかもしれません。楽しみです。
午前 東大阪パキスタン友好試合
パキスタン領事館のムハマド・ナシール領事による始球式。
「これを機会に、パキスタンでの野球の促進、また野球を通じて2国間の交流がさらに深まることと存じております。」
攻撃時には「ピッチャーの球が早いから振りまけるな!」「走れ!」という声がベンチで響きわたっていたようですが、守備時は静かだったようです。
パキスタン代表チームは東大阪チームの元気良さに終始圧倒されており、緊張から固まっていたように思いました。
5番一塁のモシン君の感想
「負けましたけど、試合や練習に取り組む姿勢を学ぶことができました」
3番二塁のエサン君の感想
「またこのような大勢の前で試合がしたい」
他の選手たちからも「勉強になった、野球が今までよりも好きになった、もっと上手くなりたい」という声が聞こえました。
先発投手のアブドラ・バラ君は好評価を受けました。
午後 関西独立リーグ 06BULLSの試合観戦。
試合前のセレモニーでパキスタン野球連盟カワール・シャー事務総長とNPO法人スポーツクリエイション中野代表が記念品の交換。
試合後
06BULLSの洪選手とも交流。
パキスタン領事館のムハマド・ナシール領事による始球式。
「これを機会に、パキスタンでの野球の促進、また野球を通じて2国間の交流がさらに深まることと存じております。」
攻撃時には「ピッチャーの球が早いから振りまけるな!」「走れ!」という声がベンチで響きわたっていたようですが、守備時は静かだったようです。
パキスタン代表チームは東大阪チームの元気良さに終始圧倒されており、緊張から固まっていたように思いました。
5番一塁のモシン君の感想
「負けましたけど、試合や練習に取り組む姿勢を学ぶことができました」
3番二塁のエサン君の感想
「またこのような大勢の前で試合がしたい」
他の選手たちからも「勉強になった、野球が今までよりも好きになった、もっと上手くなりたい」という声が聞こえました。
先発投手のアブドラ・バラ君は好評価を受けました。
午後 関西独立リーグ 06BULLSの試合観戦。
試合前のセレモニーでパキスタン野球連盟カワール・シャー事務総長とNPO法人スポーツクリエイション中野代表が記念品の交換。
試合後
06BULLSの洪選手とも交流。
試合前の国歌斉唱
ムハマド・ナシール領事による始球式
なかなか実力差がありましたが、終盤1点を取りました
高評価のアブドラ・バラ投手
3か国での記念撮影
独立リーグ審判団とスジーワウィジャヤナーヤカ氏
06BULLS中野代表と記念品の交換
06BULLSの洪選手と交流
スジーワ ウィジャヤナーヤカ氏(29)のインタビュー
(元スリランカ代表エース投手,アジア野球連盟所属国際審判員)
Q:自己紹介してください
A:1999年、高校1年生の時に野球をはじめました。
2002年JICA青年海外協力隊野球隊員としてスリランカに赴任していた植田一久さんと出会い、「野球は相手のことをよく考えながら楽しめる、素晴らしいスポーツである」という事を学びました。
2006年に立命館アジア太平洋大学に入学し、2007年に宮崎県で行われたプロアマ合同審判研修会に参加、2009年大分県軟式野球連盟の審判員として本格的に審判としての活動を開始いたしました。
アジア野球連盟所属国際審判員スジーワウィジャヤナーヤカ氏
2010年には福岡県高校野球連盟、九州六大学野球連盟、日本野球連盟でも審判活動を開始し、2012年には外国人で初めて都市対抗野球でも審判を務めました。
最近では第62回全国大学野球大会でも主審を務めました。応援していただいている皆様のおかげです。日本の皆様に心から感謝しています。
Q:スリランカの野球について
A:スリランカでは約20年前から野球がありますが、野球人口は約5000人です。約10年前にJICAと繋がり、スリランカ野球は大きく発展しました。
日本政府や自分の勤めている会社などからも応援頂き、昨年スリランカに南アジア初の野球場が完成しました。
これからもスリランカ、アジア、世界の子どもたちに野球の楽しさを伝えられるように、ラリグラスや皆様と一緒に頑張っていきたいと思います。是非よろしくお願いいたします。
Q:今の夢は?
A:審判員として甲子園出場!スリランカの野球場で南アジア野球選手権やアジア大会を実施したい。
Q:パキスタン代表にメッセージ
A:ラリグラスを中心に企画したこのイベントはオリンピックに継がなるイベントでもあります。
日本とパキスタン、世界と繋つながる試合でもあり、世界につなぐ試合でもあります。
この試合を通してつながる仲間と一緒にこれからも頑張っていきましょう。
4日目感想 ラリグラスの会 赤松弘章さん
宿舎までの帰り道に、パキスタンの選手たちに試合の感想を聞いてみました。さらに野球が好きになったと言葉を耳にし、感動しました。
終日 奈良観光
この日は奈良公園で日本観光。
東大寺の大きさには驚いていたようですが、大仏にはあまり関心がなさそうな感じでした。
選手達は修学旅行中の女子中学生にモテモテでした。
その後、約2時間ショッピングモールで買い物。
夕食後、読売新聞者様より頂戴したプレゼントを受け取りました。
この日は奈良公園で日本観光。
東大寺の大きさには驚いていたようですが、大仏にはあまり関心がなさそうな感じでした。
選手達は修学旅行中の女子中学生にモテモテでした。
その後、約2時間ショッピングモールで買い物。
夕食後、読売新聞者様より頂戴したプレゼントを受け取りました。
この日は一日奈良観光
ゆっくり休憩の役員さんたち
読売新聞者様より頂戴したプレゼント
5日目感想 ラリグラスの会 山脇佑介
パキスタンだけではなく、スリランカのスジーワさんからも沢山のことを学ばせていただきました。貴重な経験ができて感謝しております。
帰国
パキスタン代表U16チームは日本滞在中に、多くの経験と学びを得ました。
今回の友好試合を機会に日本とパキスタン、アジア各国との交流が広がればと思いました。
今回来日したメンバーの中から、将来関西独立リーグや 06BULLSでそして NPBでプレーする選手たちが出てくるかもしれません。
パキスタン代表U16チームは日本滞在中に、多くの経験と学びを得ました。
今回の友好試合を機会に日本とパキスタン、アジア各国との交流が広がればと思いました。
今回来日したメンバーの中から、将来関西独立リーグや 06BULLSでそして NPBでプレーする選手たちが出てくるかもしれません。
約1週間の滞在後に帰国
総括 ラリグラスの会 代表 小林洋平
紆余曲折を経て、「東大阪・パキスタン友好試合」を開催することができました。
梅雨にも関わらず、パキスタン代表来日中は天候にも恵まれました。
6月30日(日)の試合ではネパール野球支援団体の「ラリグラスの会」が主催し、主審はスリランカ野球連盟のスジーワ氏、試合の主役はパキスタン代表、ご来場いただいた方にインドのスカーフをプレゼントいたしました。
日本と南アジア4カ国を絡ませた野球を通した「国際交流」イベントをたくさんの皆様にご協力いただいたこともあり、無事開催することができました。
今回の企画に関わられた全ての皆様に心より感謝申し上げます。
ラリグラスの会にとっても勉強になりました。この経験は今後の活動に活かしたいと思います。
本当にありがとうございました。
ネパールで野球「ラリグラスの会」 とは 団体公式サイト http://www.nepalbaseball.net/
野球が知られていないネパールで1999年から青少年に野球の楽しさを紹介しているボランティア団体。
合言葉は「野球から始まる笑顔」そして「協働」。
2013年4月14日(日)東京で開催された国際野球連盟(IBAF)の総会にネパール代表団の一員として参加し、「これがボールです」から活動を開始して約15年、総会ではネパールの国際野球連盟への加盟が正式に発表。
昨年はイッソー・タパ君が関西独立リーグ06BULLSでプレーした。その後、パキスタンで開催された国際大会ではネパールの国際大会初勝利に貢献、現在は選手兼指導者としてネパール国内で野球普及活動を精力的に取り組んでいる。
ラリグラス会のスタッフ数名は関西独立リーグ06BULLSのボランティアスタッフとしても活動中。
- ■取材を終えて
-
まずはラリグラスの会の皆さんお疲れ様でした。
またこの取材記事を書くに当たり、写真や文章などのご提供ありがとうございました。
このイベントをきっかけにアジア各国との野球や文化交流が増えていけば、今回のご苦労も大きな成果として残ると思います。
パキスタンチームの滞在中は、何かと文化の違いなどから大変なこともあったと思います。
また世界情勢や、国際的な手続きの問題などでギリギリまでご尽力されていたのを見ていました。
その数々のご苦労が、当日の晴天・滞在中の成功に結び付いたのではないでしょうか。
本当にお疲れ様でした、そして今後のご活躍にも期待しています。
またその際には微力ではありますが、東大阪バーチャルシティとして何かお手伝いさせて頂ければと思っております。
取材協力・資料提供:ネパールで野球「ラリグラスの会」様
記事・写真:東大阪バーチャルシティ管理人 安原武男